まだ2回しか飲んだことが無いのに、「クラフトボス(主に”ラテ”)」について執筆します。
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※関連記事は最後にまとめて紹介します「クラフトボス ラテ」
「クラフトボス 魅力」
などのワードで検索される方におすすめです。
クラフトボスって?
「サントリー公式のクラフトボスPRサイト」に、引用できそうな文章が無かったので、公式の動画を紹介します。
10秒の短い宣伝動画ですが、ユルイです。
このユルさがクラフトボスの狙いのようですね。
以前どっかの記事で読んだのですが、クラフトボスのメインターゲットは「ITワーカー」だそうです。
パソコンと向き合うITワーカーという職種の人たちは、好んでコーヒーを飲む傾向にあるものの、いわゆる「洗練されたコーヒー」をしっかり楽しむよりは、「薄いコーヒー」をチビチビ飲むスタイルが人気だと事前調査で判明しました。
これがクラフトボスの原点のようです。
というわけで、クラフトボスは凄く味が薄いです。
クラフトボスは飲みごたえの無さが魅力
主に「ラテ」の話をしますが、初めて飲んだ時、「うっす」と思いました。
心構えとしては、100~150円代の紙パックに入っている「ミルクコーヒー」的な感覚だったので、それを想定しての一口目は、飲みごたえの無さにビックリしました。
そして虚を突かれたようなこの感情を基に、「クラフトボス」について調べたら、「メインターゲットはITワーカー」だと出てきたので、妙に納得しました。
恐らくここに書かれている「ITワーカー」には、webやデザイン業界の人たちも含まれると思います。
そして彼らは、割とこういう大容量コーヒーを好んでる人が多いです。
紙パックの500mlコーヒーを常に常備してる人もパッと何人か思い浮かびます。
クラフトボスは、彼らにとっての新しい選択肢です。
※「虚を突かれた」って使ってみたかった
パッケージがオシャレなのが良い
いや、決してオシャレなわけでは無いですが、500mlの紙パックコーヒーと比較すると大人向けのデザインをしています。
僕はそうでも無いのですが、「甘ったるいコーヒーが好きだけど、それ系のコーヒーはデザインが可愛い」ということに対して抵抗がある人には、このような大人デザインなドリンクはフィットするのではと予想してます。
これもサントリーの戦略ですね。
素晴らしい事前調査だと思います。
余談ですが、「ブラックミラー S4E1 ”宇宙船カリスター号”」でも、やり手エンジニアの「ロバート」は、紙パックの甘ったるそうなドリンクを飲んでいました。
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ペットボトルの柔らかさが良い

ペットボトルが柔らかいです。
そしてこれも明らかにメーカーが意識して開発したものなので、理由を考えます。
流行の背景を探る
調査結果でITワーカーが「手触り感」を求めていることがわかったが、それがなぜ流行っているのかをさらに突き詰めて考えていく。
クラフトボスを発案したチームのリーダーは、デジタル系の部門で働いた経験があり、彼も一人の「ITワーカー」だったそうです。
だからこそターゲットの事を理解できたのでしょう。
上記の引用元のサイトでは、「なぜクラフトボスのペットボトルはこんなに柔らかいのか?」については特に書かれてませんが、一貫して「クラフトボスではぬくもりを感じさせる必要がある」と説明しています。
そこで引き合いに出されるのが缶コーヒーであり、缶コーヒーは「無機質な冷たさ」があるために、ITワーカーがあまり好まないと分析したようです。
「クラフト」という名前が良い

「craft」という単語で翻訳検索すると、「手技」「手腕」「狡知(こうち)」など結構な広義であることが分かります。
しかし大抵の日本人にとって「クラフト」とは、「手作り」とかそういう印象のある言葉なので、少なくとも当記事では「クラフト = 手作り」と定義して話を進めます。
「クラフトボス」という名前は凄く良いです。
前述の通り、クラフトボスは「人のぬくもりを感じたいというITワーカー」向けに販売されました。
そういうターゲットにとって「クラフト」という文言はとても心地良く感じられるはずです。
とは言え、「クラフト」と「ドリンク」というのは、中々結びつきづらいものです。
手作りの暖かい雑貨のキャッチコピー等に「ハンドクラフト」というワードが使われたりしますが、手料理のことを「クラフトクッキング」と言ったりはしません。(たぶん)
我々凡人の印象では、「クラフト = せいぜいDIY」という程度の結び付きであり、ドリンクの商品名に「クラフト」をブッ込むというのは、かなりの英断だったと思います。
そしてこれはたまたまだと思いますが、「BOSS」というブランド名との相性も抜群。
「クラフトボス」
この語呂の良さは「いろはす」の発祥と似たような奇跡を感じます。
「いろはす」という商品名は、確か既に「”いろは”を入れよう」とまでは決まっていたものの、そこから先がどん詰まりだった頃、たまたまトイレから戻ってきた社員が、冗談で「すぅーーーー」と思い切り深呼吸をして、それで閃いた別の社員が、「い・ろ・は・す」を思いついて決まったそうです。
クラフトボスは、この語呂の良さ、そして、ちゃんと自分のブランド名を商品名に組み込んでいることも含め、近年まれに見る素晴らしいネーミングだと思います。
余談:休みの日にゲームしながら飲むクラフトボスが最高

僕はコンビニコーヒーが大好きなので、基本的にはそれを良く飲みます。
一応「ITワーカー」の僕は仕事中もコーヒーを飲みますが、やっぱりそれはコンビニコーヒーであることが多いです。
でも、家でまったりと廃人のようにゲームをする場合は、大容量のコーヒーの方が安心します。
何に安心するのか分かりませんが、やっぱりこう一人で何の生産性も無いことに没頭する時は、いかにも底辺な大容量の甘いコーヒーを飲んで「クズだな」感を味わうのが至高です。
しかしクラフトボスの登場によって、ミーハーな僕は大容量ミルクコーヒー → クラフトボスに移行してしまいそうです。
クラフトボスの飲みごたえは、確かにパンチ力こそ無いものの、廃人がダラダラ飲むにはベスト。最高にフィットします。
ちょっと意識が高くなりました。
まとめ:類似品が多くてもたぶん生き残る
クラフトボスは、
・薄めの味わい
・500mlと大容量
・オフィスに馴染むデザイン
という特徴を持った「クラフト系コーヒー」のパイオニアです。
※「クラフト系コーヒー」というワードは今僕が生み出した言葉なので、日常生活で使うとたぶん「え?」ってなります。
BOSSは、入念な事前調査を基にクラフトボスに辿り着きました。
そしてその人気の高さゆえ、Blendyやジョージア等のメーカーも同じジャンルに参戦。
しかしこういった後続組はBOSSの真似をしているだけであり、BOSS程の調査をした訳ではありません。
今のところ、クラフト系コーヒーの市場はBOSSが握っているようなので、パイオニアとして、このまま市場を独占してほしいと少し望んでます。
最後に、興味ある人がいるか分かりませんが、成分表を載せておきます。

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